nofollowタグの使い方とSEO対策での効果

2024年8月20日

nofollowタグの使い方とSEO対策での効果

「SEO対策をしっかり行いたいけど、nofollowタグの使い方や効果がよくわからない…」と感じている方は必見です。本記事では、nofollow属性とは何か、その役割や意味、そしてSEO対策における重要性を解説します。

nofollow属性とは?

nofollow属性は、検索エンジンに対して特定のリンク先をクロールしないよう推奨する属性です。この属性を設定すると、検索エンジンは、指定されたリンクをクロールしないように、そのリンクの情報をランキング要因に含めない可能性が高くなります。 つまり、nofollow属性は、リンク先のページの価値を評価しないよう検索エンジンに伝えるための、一種のガイドラインとして機能します。

注目すべき点は、nofollow属性が以前は「命令」として扱われていたことです。2019年9月以前は、nofollow属性を設定することで、検索エンジンは確実にそのリンクをクロールせず、リンク先のページの評価に影響を与えませんでした。しかし、現在では、nofollow属性は「ヒント」として解釈されており、検索エンジンはnofollow属性が設定されていても、そのリンクをクロールする可能性があります。 ただし、nofollow属性が設定されているリンクは、ランキング要因に影響を与えない可能性が高く、検索エンジンは、そのリンク先のページの価値を評価しない可能性があります。

なお、nofollow属性はGoogle公式のガイドラインで詳細に説明されています。 Google公式のガイドラインでは、nofollow属性の用途や効果について、より詳しい情報が提供されています。 興味のある方は、Google公式のガイドラインを参照してください。

nofollow属性の役割と意味

nofollow属性は、信頼性の低いウェブサイトや関連性のないページへのリンク、広告リンクなどに設定することで、リンクジュースの受け渡しやGoogleによるクロールを抑制する目的で導入されました。 「そもそも、信頼性の低いサイトへのリンクを貼ること自体が問題ではないか?」と考える方もいるかもしれません。口コミサイトの欄や各種Wikiなど、サイト管理者の意図とは無関係にリンクが作成されるユーザー生成コンテンツ(UGC)や、AdSenseなどの広告リンクは、管理が難しく、信頼性の低いサイトへのリンクが紛れ込んでしまう場合があります。

検索エンジンは、設置されたリンクから、リンク先のサイトの関連性や信頼性などの価値を判断しており、それをリンクジュースと呼びます。 内容の関連性が高いリンクジュースを受け渡すことで、場合によってはリンク先のサイトが検索ランキングで順位が上昇するなど、自サイトの人気を利用される可能性があります。
このような事態を放置すると、検索結果がユーザーの期待に応えられないものになってしまうリスクがあるため、nofollow機能が導入されたのです。 2019年の変更により、nofollowに加えて、UGCコンテンツ用の「ugc」、広告リンク用の「sponsored」といった、リンク先をより具体的に示す属性値がサポートされるようになりました。これらの属性値も、クローラーに対する「命令」ではなく「ヒント」という位置付けになっています。

なお、nofollowは指定したリンク先に価値を渡さないようにするため、「外部サイトにはすべてnofollowを設置しよう」という考え方がありますが、これは本来の用途ではありません。これは、外部サイトへの評価を特に渡したくないという考え方から実施されています。 nofollowがヒントになったのは、このような状況が常態化しているためです。検索エンジンは検索結果を改善する際に、リンクから得られる情報も参照しており、「命令」のままでは改善の妨げになると判断し、「ヒント」にしたのです。

nofollowリンクと通常リンクの違い

nofollowリンクと通常リンクの違い

nofollowリンクと通常のハイパーリンクは、検索エンジンのクロールとリンクジュースの伝達において重要な違いがあります。

通常のハイパーリンクは、あるサイト(サイトA)から別のサイト(サイトB)へのリンクで、検索エンジンはリンクをたどり、サイトBへのリンクジュースを伝達します。このプロセスにより、サイトAとサイトBのコンテンツの関連性が評価され、サイトBのSEOに貢献します。

一方、nofollowリンクは、検索エンジンにリンクをたどらないよう指示する属性が設定されており、リンクジュースの伝達が行われません。そのため、nofollowリンクは、被リンクによるSEO効果が期待できません。

例えば、サイトAからサイトBにnofollowリンクを、サイトBからサイトCに通常のハイパーリンクを張った場合、サイトAからサイトBへのリンクジュースの伝達は止まります。その結果、サイトCにもリンクジュースは伝達されません。

ただし、nofollowリンクはSEO効果が期待できないだけで、ページへのアクセスや見た目に影響を与えるものではありません。

nofollowの指定方法

特定のリンクにnofollow属性を設定する場合は、そのリンクの「href」属性に「rel="nofollow"」を追加します。

例えば、以下のようなリンクの場合です。

<a href="https://example.com" rel="nofollow">参考サイト</a>

この例では、「rel="nofollow"」属性が追加されているため、このリンクは検索エンジンのランキングに影響を与えません。
ページ全体のリンクにnofollow属性を設定する場合は、<meta>タグを使用します。

<meta name="robots" content="nofollow">

この<meta>タグを追加することで、ページ内のすべてのリンクにnofollow属性が設定されます。これにより、ページ内のすべてのリンクが検索エンジンのランキングに影響を与えなくなります。
これらの方法を活用することで、リンクのnofollow属性設定を柔軟に行うことができます。適切な設定を行うことで、ウェブサイトのSEO対策を効果的に行うことができます。

nofollowを使う場面

nofollow属性は、ウェブページのリンクに対して、検索エンジンのクローラーに「このリンク先のページはランキングに影響しない」と指示するための属性です。言い換えれば、nofollow属性が設定されたリンクは、検索エンジンのランキングに影響を与えません。nofollow属性の利用は、様々な場面で有効となります。

・広告リンク: 広告収入を得るために設置されたリンクは、検索エンジンのランキングに影響しないようにnofollow属性を設定します。これにより、広告リンクがサイトのランキングに悪影響を与えることを防ぎます。

・コメント欄のリンク: ブログやフォーラムなどのコメント欄にユーザーが投稿するリンクは、nofollow属性を使用することでスパム対策を行います。スパム行為を抑制し、サイトの品質を維持する上で重要な役割を果たします。

・アフィリエイトリンク: アフィリエイトプログラムに参加し、報酬を得るために設置されたリンクは、nofollow属性を設定します。これにより、アフィリエイトリンクがサイトのランキングに影響を与えることを防ぎます。

・ソーシャルメディアへのリンク: TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアへのリンクは、nofollow属性を設定することが一般的です。ソーシャルメディアへのリンクがサイトのランキングに影響を与えないようにします。

・ユーザー生成コンテンツ内のリンク: フォーラムやコメント欄など、ユーザーが自由にコンテンツを投稿できる場所にあるリンクは、nofollow属性を設定することでスパム対策や不正なリンク対策を行います。ユーザー生成コンテンツにおけるスパムや不正なリンクによる悪影響を防ぎます。

nofollow属性は、検索エンジンのランキングへの影響を抑えることでサイトの品質を維持するのに役立ちます。しかし、nofollow属性はあくまでもガイドラインであり、検索エンジンのアルゴリズムは常に進化しています。そのため、nofollow属性が適切かどうかは、状況に応じて判断する必要があります。

nofollow属性の解説まとめ

nofollow属性は、検索エンジンに対して、リンク先のページへの価値を伝えないよう指示するための属性です。適切にnofollow属性を使用することで、SEO対策に役立ち、検索エンジンのランキングへの影響を抑えられます。nofollow属性を理解し、適切に活用することで、より効果的なSEO対策を実施できます。